アグリサイエンティストが行く

農業について思ったことを書いていきます。少しでも農業振興のお役に立てれば。

モフモフッ!モフモフッ!in関西! ?ある男がマスクを通して見た世界?

初めにお断りしておきますが、当エントリーは極めて私的なオフ会のレポート記事でありますため、関係者以外がお読みになっても全く何の役にも立たず、興味も沸かないと思われます。それでもお読みになることはご自由ですが、かなり長いので必ず自己責任でお読みください関係者以外のクレーム等は一切受け付けませんので、ご了承願います。

1 プロローグ

 ・・・暑い。なぜこんなに顔が蒸れるのか。視界も悪い。その集まりの会場は4階だという。ぐるぐると階段を上り、4階へ出る。どの部屋だ?手前の部屋から順番に覗いていく。空の部屋ばかりだ。一番奥を覗いてみる。一番手前にターバンの男。ひとつ空きがあってまたターバン男。そのとき、2番目のターバン男と目が合った。

「おい、あそこになんかおるで!」

ターバン男が指さして叫んだ。部屋の中がとたんにざわついた。男性5人、女性4人。二人目のターバンの奥には・・・麺通団団長?その隣にはNHKの歌のお兄さんのようなさわやかな男性。向かいに・・・おお、観音様のようなほほえみをたたえた女性。そのこちら側、はつらつとした感じの若い女性。さらにもう1人、にこにこと愛想の良さそうな年齢不詳風の女性。さらにさらに、マシンガントークを繰り広げていた風の眼鏡の女性。そして入り口のすぐそばにもう1人眼鏡の奥に鋭い眼光をたたえた男性。会場はここだ!特に何の根拠もなく俺はそう確信した。もう引き返せない。俺は引き戸を勢いよく開けた。

2 大仏くん

「皆様こんばんは。がんじろうさんの代理で大仏くんと申します」

その部屋にいた全員の視線が入り口に向けられた。そこには微妙な色の仏像のような顔の男が立っていた。一番手前に座っていた男性が眼鏡の奥から鋭い視線を送っている。そのとなりの女性が携帯で写真をると、大仏くんに声をかけた。

「がんじろうさんでしょ?」

「いえ、がんじろうさんはネタの仕込みもできず、しかも遅刻して皆さんに合わせる顔がないと・・・。そこで、ワタクシめが代理でモフ会を盛り上げてくるよう仰せつかったのでございます」

「がんじろうさんでしょ?」

「いやいやいやいやいやいやいやいや。あの男、さっぱりものの役に立ちません。全く何の仕込みをする度胸もなく、うじうじうじうじ悩んで、逃げ出したのでございます」

「がんじろうさんだよね!」

やや奥の若い女性がとどめを刺した。

「た、大変申し訳ございません」

そこで、ターバン2号が割って入った。

「ま、こちらへ座ってくださいよ」

落ち着かない男、大仏くんはターバン1号と2号の間へ通された。とりあえず大仏くんの飲み物を注文すると、眼鏡の女性が大仏くんに声をかけた。

「お腹起きた?ってみんなに聞くんでしょ!」

「あ、そ、そうでした。もう皆さんお腹起きてますか?」

「奈良の人は「お腹起きた?」なんて言わへん!」

鋭い突っ込みである。

「あ、いえ、私は徳島県三好市出身で・・・」

徳島県には大仏はない!」

「すいませんすいません」

大仏くん大ピンチだったが、ここで飲み物が到着した。

「とりあえず乾杯し直しましょう」

「かけ声はモフモフだよ?」

「モフモフ?!」

「乾杯?!あ・・・」

大仏くんだけやらかしていた。

「ま、とりあえずいただきます・・・って飲めるか?い!」

本人は地顔だ、と言い張っていたが、所詮ラテックスのマスクである。飲めるはずがない。

「大変申し訳ございません。このマスクを外して、素に戻ってよろしいでしょうか」

誰もここまで飲むという行為に対して突っ込んでくれなかったのである。

「しゃーないな、脱ぎ」

眼鏡の女性がようやく許可してくれたので、大仏くんはようやくがんじろうに戻った・・・ように思われた。

「ぶっ、ってこらーーーーっ!」

ラテックスの下に、ぐるぐる眼鏡までかけていたのである。この男、どこまで・・・。

「まさかの2段オチかいっ!疲れるわ・・絡みにくっ」

「こんなんがいてるからニセ科学批判クラスタの信用度が落ちるねん・・」

ものには限度というものが、とそこにいたほぼ全員が思っていたに違いなかった。

「大変申し訳ございません」

謝るくらいなら初めからやらなければいいのである。

「私、そろそろ帰らなあかんのやけど」

眼鏡の女性は少々いらついていた。大仏くんのネタは長すぎたのだ。せっかく、がんじろうさんに一目会うまでと待っていてくれたのに台無しであった。

「とりあえず自己紹介しておきますね。きよです」

「おお、そうではないかと思っておりました。イメージ通りの人で安心しました」

これは正直な感想である。

「それじゃ、帰りますね。電車間に合うかしら・・・」

「今度はゆっくりお話ししましょう!」

こうしてきよさんは去って行った。

「いや?台風みたいな人でしたね」

「おまえが言うか!」

ほぼ全員に突っ込まれるがんじろうだった。

「すいませ?ん、おかわりください」

「あ、あたしも?」

がんじろうの斜め向かいとその奥に座った女性の声だった。

3 自己紹介

「申し訳ありませんが、改めて自己紹介して頂いてよろしいでしょうか?」

がんじろうとしては当然の頼みではあったが、あんな事をしでかした後では非常に厚かましい願いと言えた。しかし、みんな優しい人ばかりで快く引き受けてくれた。

「じゃ、まず私から。イマイです」

ターバン1号である。すいません、巫山戯すぎました。頭にバンダナを巻いているのである。非常に若く、すらっと背の高いさわやかな風貌のお兄さんである。

「シバタです。」

やはり頭にバンダナを巻いている。twitterのアイコンの風貌は怖いが、本人は柔和そうな男性である。がんじろうより若干年上のようだ。

「ひえたろうです」

「あ、これお土産のソースです」

「おおお、ありがとうございます!」

最初見たときに、麺通団団長かとマジで思った。若い割にやや恰幅がよい。眼鏡の奥の目がやや据わっている。なにやら眼力を感じた。・・・ツッコミどころがない。がんじろうはうずうずし始めていた。

「ゆうくぼです。あ、これ名刺です」

Tシャツを着た、さわやかなお兄さんである。名刺にはtwitterのアイコンが印刷されている。ここでほんのわずかの間おとなしくしていたがんじろうが堪えきれなくなった。

「ほほぉ?この写真ご本人ですか?化粧して髭付けて」

「なわけないでしょ!これ人形や!この人形の本人は何千年も前に亡くなってはるわ!」

ひえたろうさんの拳に力がこもっている。そろそろ手が出そうな雰囲気であったが、当然がんじろうは気づいていなかった。

「いや?それにしても似てはりますわ」

「まだ言うか!長いわ!」

お土産のソースを渡していなかったら、とうに張り倒されていたことだろう。

「片瀬です」

ずっとほほえみをたたえながら黙って聞いていた女性が口を開いた。例の写真とは若干イメージが違う。がんじろうはそう思った。しかし、あの写真も文章から受けるイメージ通りだったが、ご本人もイメージ通りである。菩薩観音のような、まさしく「優しいお母さん」がそこに座っていた。幸か不幸か(いや幸に違いないが)片瀬さんはがんじろうの席からはやや遠かったためあまり絡まれることは無かった。

「なおこですぅ?。お会いできて嬉しいです?」

なんというか、癒しオーラが出ている。いや、はつらつとした生命の波動が出ているといった方がいい。それにしても、なおこさんの前にも、片瀬さんの前にもからになった日本酒の升が置かれているが、2人とも全く顔色が普通であった。自己紹介は次の席の女性に移った。

「これ、名刺です。前の職場のもので、本名ですけど。ちなみに、ハンドルはゆうくぼです」

「ほほぉ?この写真よぉ似てはりま・・・」

ボコッ!気がつくとがんじろうは倒れている。その後ろには拳を振り下ろしたシバタさんと振り下ろし損ねたひえたろうさんが立っていた。

「ハァッ、ハァッ・・・もうええわ!いっこも話が前に進まん。あんたもこの男にネタを振りなはんな」

「あの・・がんじろうさんへの自己紹介なんですが、この状態では伝わらないんでは?」「ええんです。話を前に進めるためです」

「それじゃ、ばらこです。とらこでもいいです。現在無職で、後12万円しか所持金ありません。誰か仕事ください」

なんだか年齢不詳の不思議ちゃんキャラの女性である。こんな会に参加している場合なのだろうか。

そして、入り口に一番近い席に座っていた男性である。がんじろうのせいで、ずいぶん待たされた疲労感がにじんでいた。

三河人です」

片瀬さん、がんじろうと同じ1964年組である。がんじろうは早生まれなので、学年はひとつ上という事になる。柔和な雰囲気を漂わせていたが、たまに見せる鋭い目つきが印象的であった。

これで一通り参加者の顔と名前が一致した。もちろん、まだまだ波乱はいっぱいである。「すいませ?ん、おかわりください」

「あ、あたしも?」

片瀬さんとなおこさんであった。

4 婚約成立?

イマイさんは小さなギターを持ってきていた。そういう楽器に疎いがんじろうはウクレレかと思って聞いてみたが

「ギターですよ。弦が金属でできていて・・・」

色々説明してくれたが、あまりよく覚えていない。ごめんなさい、イマイさん。イマイさんはコード表と楽譜の載った分厚い本を持ってきていて、すべてとは行かないが、ある程度リクエストに応えてギター演奏と歌を聴かせてくれるという。みんな色々リクエストした。がんじろうは中高生の頃は待っていたさだまさしを何曲か歌ってもらい、いたく満足していた。

さりげなく三河人さんもギターをイマイさんから借りて歌っていたが、なかなかのものであった。がんじろうも手を出したかったが、お二人の前では恥をかく以外の結果になりそうもなかったのでおとなしくしていたのである。

色々と世間話が盛り上がって来た頃、イマイさんは時々話から外れて弾き語りをやってくれていた。そのうちの一曲がこれであった。

「僕の髪が 肩まで伸びて きみと同じに なったら」

そこまで歌ったとき、ひえたろうさんが叫んだ。

「結婚しようよ!」

ひえたろうさんは曲名を言っただけである。しかし、間髪を入れず、ばらこさんが叫んだ。

「はいっ!」

満面の笑みである。一瞬ひえたろうさんの顔が凍り付いたが、そこは酒の席の大人のたしなみである。すぐに相好を崩し、右手を差し出した。

「どうぞ、よろしく」

ばらこさんはその手を両手で握り返すと

「よっしゃぁ!永久就職げっとぉ!」

シバタさんが拍手しながら

「これで婚約成立やな。おめでとう!」

「おめでと?」

みんなが祝福の声を上げる。その時、ひえたろうさんがどんな顔をしているのかがんじろうからは見えなかった。

「すいませ?ん、おかわりください」

「あ、あたしも?」

またも片瀬さんとなおこさんであった。

5 ゆうくぼ先生の手遊び教室

「あの・・・そろそろネタを見せて頂いてもよろしいでしょうか?」

にこにこしながら色々な道具をチラチラ見せられてはたまらず、誰かが(笑)声をかけた。もちろん、道具チラ見せしていたのはさわやか王子のゆうくぼ先生である。

「まず、これからいきましょうか」

わっか状にしたボールチェーンを人差し指と親指に引っかけてつるし、金属のリング(直径5cmくらい)を通して落とす。普通はそのまま落ちるが、ゆうくぼ先生がやるとチェーンが巻き付いて引っかかってしまう。

「ええ?なんでなんで?」

他の誰がやっても落ちるばかりである。簡単に理屈は教えてもらったが、その場で成功する人はいなかった。

「これは、1人ひとつ差し上げます」

今度は紐を編んで蛇のような形にしたものである。縮めると口が開き、伸ばすと閉まる。縮めて指を突っ込み、引っ張ると抜けなくなる。こうなるともう片方の手で縮めながらゆっくり抜かないと取れなくなるというものだ。

「ありゃりゃ?取れなくなっちゃった?」

両手の人差し指に差し込み、引っ張ってしまってにっちもさっちもいかなくなったばらこさんとなおこさんがそこにいた。

「せっかくだから記念写真撮りましょう」

三河人さんが嬉しそうに携帯を構えている。実はこの後、がんじろうによるばらこさん、なおこさんへのセクハラ行為(但しお二人の承認済み・・・ってセクハラちゃうやん)があったのだが、筆者の特権で詳細は割愛させて頂く。

「それからこれは、折りたたみ方で全部の色が4つ揃えられます」

ただの正方形の紙であるが、4×4にマス目が切ってあり、それぞれバラバラにブルーとかレッドとかそれぞれの色で字が書いてあり、所々切れ目が入っている。これを上手く折りたたむと2×2のサイズで一色だけにすることが全部の色でできるらしい。ちなみに一番熱心だったのは片瀬さんだった。

「これは、上手く折りたたむとひっくり返せます」

牛乳パックを短く切ったものに折り目を付けたものだが、がんじろうがどんなに頑張ってもひっくり返せない。結局力を入れすぎ、折り目をふにゃふにゃにして台無しである。ネタばらしをしてもらったが、それにしてもよくわからなかった。

「すいませ?ん、おかわりください」

「あ、あたしも?」

またも片(ry。

6 お肌プルプル

いつしか、話題はがんじろうがひえたろうさんへのお土産に持ってきたソースに移っていた。

「じゃぁ、せっかくなんで試食してみます?」

その声に一同大盛り上がり(誇張あり)。お皿に取ってみると、ソースとは思えないほどプルプルである。ゼリーのような成分が入っているとしか思えなかった。お酢醸造所が作っているだけあって、しっかりした酸味があるが、甘みもしっかり感じる。

「おお、女性陣のお肌がプルプルになってきましたなあ」

がんじろうが適当なことを言う。

「やっぱり?」

「でも、元々プルプルよぉ?(笑)」

「いやいや、ヨシノソースにはどうやらお肌プルプル成分が含まれてるんですな」

「ね、そうよね。これはソースのプルプル効果が証明されたと言って良いわよね。サンプルが3つもあるわけだし」

片瀬さんもノリノリであった。しかしこれでは、ソース屋の御用学者と言われても言い訳のしようがあるまいに・・・。

「すいませ?ん、おかわりください」

「あ、あた(ry。

6 閉会

「さて、そろそろ閉会にしますか」

幹事のひえたろうさんが声をかけた。お茶漬け、鶏雑炊など各自思い思いのご飯ものも食べ、ようやく会は落ち着いた雰囲気を見せていた(嘘)。片瀬さんとなおこさんの前にはコップと升がうずたかく積まれている。・・すいません、本当は1回1回店員さんが片付けてくれました。

「じゃぁ、表に出ましょう」

誰からともなく声をかけ、表に出る。まだまだ大阪の夜は明るく、人通りも多い。しかし、あれだけ飲んだはずなのに、片瀬さんとなおこさんは全く顔色が変わらず、受け答えも普通で、酔っている様子はみじんもなかった。

「それじゃ、お名残惜しいですが、今日はここで解散としましょう」

がんじろうがここぞとばかりになおこさんに声をかけた。

「なおこさん自宅は○○でしょ?僕今から車で四国へ帰りますので、通り道やし送っていきましょか?」

「ええ?いいんですか?それじゃ、お願いしようかな・・・」

これで楽しい帰り道げっとである。

「それじゃ!」

ほとんどの人が駅の方面へ向かう中、がんじろうとなおこさんは反対方向である。駐車場はすぐそこであった。

「それじゃ、送って頂いてありがとうございました。道中お気を付けて?」

「はい。それじゃまた遊んでくださいね!」

・・・あれ?道中はどうなったの?お読みの皆さんはそう思うだろうが、あまりに楽しかったので、感覚的には一瞬で着いてしまったのである。エロオヤジにセクハラさせないためのなおこさんの業かもしれなかった。いずれにしても、このがんじろうというオヤジは大変なスケベではあるが、度胸がないので結局害は少ないのであった。

ともかく、大変な波乱を呼んだ関西モフ会はこうして幕を閉じた。細かいところは所々事実とは違ったり抜かしたりしているが、それはがんじろうの脳細胞が徐々に減りつつあるためなので、年寄りをいたわるためにもその辺りはあまり責めないようにお願いしたい。また、あの楽しいメンバーで遊べる日が来ることを願って一旦筆を置くことにしたい。

7 エピローグ

男は焦りながら車を走らせていた。何一つネタを仕込めていない。いいのか?でも仕方ないではないか。もう時間はないのだ。そんな男の目に「ダ○ソー」の文字が飛び込んできた。百均だ。そういえば、以前その百均チェーンでスクリーム風のマスクが売っていたのを見たことがある。それを被って「合わせる顔がない」というネタをやったらどうか。早速その駐車場へ車を滑り込ませた。

パーティーグッズのコーナーを探す。残念ながらマスクのたぐいは売っていない。以前他で見た「禿ヅラ」もない。あるのは渦巻き眼鏡と赤鼻のセットだけだ。仕方ない、これで何とかするか・・・。失意のうちに店を出た男の目に「イ○ン」の看板が目に飛び込んできた。これだ!ここなら○ィレッジヴァンガードがある。そこならパーティーグッズも充実している。

イ○ンに飛び込む。○ィレッジヴァンガードを探す。あった!パーティーグッズのコーナーは・・・あった。そこで売っていたマスクは、シマウマ、大仏、仕切り人?ああ、○ンホーか。あ、プロレスマスクもある。大阪プロレスタイガースマスク(タイガーマスクではない)に少し似ている。これなら素で欲しい・・・。他のマスクより高いが、これで行くか?しかしよく見ると、薄汚れているし、髭が剥がれかかっている。こんなものは買えない。

インパクトでは○ンホーか?ここで、さっきの渦巻き眼鏡を二段オチとしてマスクの下に装着しておくことを思いついた。しかし、○ンホーだとサイズがタイトで眼鏡は中に入りそうにない。すると、大仏かシマウマか・・・。逡巡したあげく、被りやすさを考慮して大仏マスクを手に男はレジに並んだ。

とうとう男は会場の店に到着した。階段を上る途中で眼鏡をかけ、赤鼻を付けてその上からマスクを被る。しかし、被る際にどうしても赤鼻は取れてしまう。仕方がない、渦巻き眼鏡のみをかけ、大仏マスクを被った。会場となっている部屋を探す。ここまで来て、男はまだ逡巡している。しかしもう引き返せない。どうやら会場らしき部屋の前に到達した。テンションを上げろ、テンションを上げろ、テンションを上げろ。低いテンションのままで会場に入ってしまったら、何のための仕込みなのか。必死で自己暗示をかける。その時、部屋の中から声がかかった。

「おい、あそこになんかおるで!」

その時、男の中でテンションのリミッターが壊れた音がした。