アグリサイエンティストが行く

農業について思ったことを書いていきます。少しでも農業振興のお役に立てれば。

2008-01-01から1年間の記事一覧

基準値超過などによる農作物(その他食品も)の回収を考え直そう

今年は、食品の偽装表示や基準値超過による食品の回収が相次いだ。というどこでも見かけるフレーズで書き始めざるを得ないほど「そういう年」になってしまった。具体的にどんなことがあったのかは調べるのが面倒なのでここには書かないが、一番記憶に新しいと…

唐突だが、車のレビュー「インサイト」

と言うわけで、唐突に車のレビューである。とはいえ、表題の「インサイト」は初代はもう過去のモデルであり、2代目はまだコンセプトモデルが海外のショーで紹介されただけなのでレビューと言っても雑誌で得られる情報からわかる範囲で自分の勝手な意見を述…

土作りをしよう

今まではいろいろと硬い話ばかりしてきたので、少々毛色の違った話をしたい。とはいってもユルユルの話でもないが、今までよりは少々建設的な話である。 自分は環境保全型農業というものを担当していて、一応専門は土壌・肥料である。一応とお断りしたのは、…

有機農法は「自然」なのか

有機農法という言葉がある。JAS法の定義によると「農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品」ということになる。認証の細かい部分まで解説するとブログの範疇を超えてしまうので、ここには書かないが、詳しく知りたい方はこち…

一定レベルの理解を得ることの難しさ

ここで、私は「アグリサイエンティスト」を名乗ってはいるが、実は農業の試験研究現場から離れてもう6年半になる。現在の仕事は研究開発ではなく、その技術等を一般に普及することである。一般にとは言っても対象は生産者(農家)であり、目標は生産者の技術向上…

消費者にも安全・安心にはコストが必要であることを認識してほしい

さて、前回農薬の残留基準値がどのように決められているのかを解説した。よほどのことがなければ農作物の基準値超過は健康に影響がないことも書かせてもらった。生産者の立場からすれば、あまりに厳しい制度であり、基準であると思うが、安全を保障するため…

「基準値を超えたが摂取しても健康被害はないと思われる」とは?

さて、ここをはじめてから3題続けてバイクの話ばかりしている(こちらでは削除済み。もう一つのブログ、蒼天快走記をご覧ください)。それでいて表題が「アグリサイエンティストが行く」なのだから、そろそろアグリサイエンティストらしいことも書いておかない…