アグリサイエンティストが行く

農業について思ったことを書いていきます。少しでも農業振興のお役に立てれば。

2014-01-01から1年間の記事一覧

野菜解説シリーズ ?ネギ科ネギ属のお話?

久しぶりの更新です(笑)。Twitterで連ツイしたものの再掲です。トゥギャッターにもまとめてもらったりまとめたりしたので、重複していますが、こちらのみ読んでくださっている方もおられるので、再掲します。基本的にtweetそのままの内容です、手抜きですい…

草勢(樹勢)ってなに?

先日、若いJA職員から質問を受けた。 「すいません、ちょっと質問いいですか?」 「ええよ、何?」 「草勢って言葉あるじゃないですか。それってどういうものですか?」 ふむ。当たり前のように使っていて、きちんとした定義をあまり考えていなかった。はっとし…

【告知】第2回ひやあつカフェ開催します

テーマ:農と自然の関わりについて 話題提供:がん(主催者) 日時:平成26年8月30日(土) 14:00〜 場所:讃岐漆芸美術館 カフェコーナー 香川県高松市上福岡町2017番地4 087−802−2010 http://sanukisitsugei-gallery.at.webry.info/ …

半夏生と解釈改憲

半夏生、という言葉を見かけて思い出したのだが、この日までに農家は田植えを終え、この日を休みとすることが多い。特に四国地方では「さのぼり」という田の神を送るという行事を行い、香川県では地区にもよると思うが打ち込みうどんを食べたりする。これがど…

岡本信一さんの「土壌を簡単に考え過ぎなのだ!!!」について

農業コンサルタントの岡本信一さんが書かれているブログ「あなたも農業コンサルタントになれる わけではない」に「土壌を簡単に考え過ぎなのだ!!!」lというエントリーがある。このエントリーについては、おおむね同意である。これは岡本さんらしい問題定義だ。し…

農機を買うこと

今日、農協職員の方と話していて気が付いたことがある。農家の中には、一定の割合で農業にワクワク感を感じている人がいて(ここまではこの仕事に関わった当初からそう思っていた)、さらにその一定の割合にそのワクワク感が農業機械に向いている人がいるとい…

炭素を循環させるってどういうこと?

先日、ツイッターで「炭素循環農法ってなに?」という会話がされていた。普通に循環型農業をやっていると結果として炭素を循環させることになるのだが、わざわざそういった「農法」を名乗る以上、何か特別なことがあるのかと思って調べてみたら、基本的には炭素…

水やりのおはなし

家庭菜園であれ、プロ農家であれ、水やりは最も重要な基本技術でありながら自然にも左右される難しい技術だと思う。私は、自分自身が農業を営んでいないため説得力を欠く部分があるが、普段の指導の中からわかった基本的なところをまとめてみたい。 1 水や…

野菜(植物)の奇形はなぜ起こる? ?スーパーでは揃った形の野菜たち?

さて、津波などの災害で多くの方が亡くなられた東日本大震災からもうすぐ3年がたとうとしている。同時に、あの震災では福島第一原発が大きな事故を起こし、多量の放射性物質が放出された。その後、関係者の大変な努力によって放射性物質の多量な放出は収まっ…

ほほ染める野菜たち

今頃の野菜といえば、ブロッコリーやナバナなどアブラナ科野菜が多い。この寒い中でもそれらの野菜はゆっくりと、だが確実に大きくなっている。しかし、ここのところの低温や霜によって葉などがいためられ、畑でそれらの野菜を見かけると、外側の葉ほど赤く…

化学肥料、何が問題なのか

さて、今まで化学肥料の問題点については色々と論じてきたような気がするので、いまさらという感じもなくはないが、これをテーマとしてまとまった話をしたことはないと思うので、取り上げておこう。 化学肥料を「化成肥料」だとするとその定義は、窒素(N)、リ…

アスパラガスの美味しい時期

更新がずいぶん滞ってしまったが、それだけ筆者の引き出しが少ないということでご勘弁いただきたい。さて、今回は出来るだけ前向きなネタ、ということで作物の旬についての考察でアスパラガスを取り上げてみたい。 以前、厳寒期のイチゴが美味しい理由を解説…