アグリサイエンティストが行く

農業について思ったことを書いていきます。少しでも農業振興のお役に立てれば。

第1回ひやあつカフェ開催しました!(追記しました)

去る11月4日月曜日にひやあつカフェ主催、サイエンスカフェin香川「暮らしと科学を隔てるもの?その河を渡りきるために?」を開催しました。三連休の最終日というあまりよくない日程にもかかわらず、当初の心配をよそに28名という会場のキャパいっぱいになりそうな人が集まってくれました。

今回は主催者である私が右も左もわからない中、とりあえず何かやりたい、やらなきゃという気持ちだけで突っ走ってしまい、たくさんの人に迷惑をかけ、助けてもらって何とか成功といえる形に持っていけたのかな、と思います。本当に、自分は人に恵まれているなとネットでもリアルでも周囲に感謝しています。

さて、当日ですが朝から次女を連れ出し、コンビニで資料のコピーを行ないました。資料はこのリンクにあるpdfを使いましたが、たまたま紙に印刷されていたものを持っていたので、それをベースにコピーしたのですが、すでに日付が入っていたのを直し忘れていたため、これは秘密なんですが来場者には違う日付の資料を渡してしまいました。

会場について部屋の鍵を受け取り、設営します。前日から来てくれていたゆうくぼさん@yu_kuboきよさん@rider_kiyo、早めに来てくれたTOYOSHIMAさん@zevonkeirinにも色々お手伝いをいただきました。また、受付は義妹と次女が頑張ってくれ、こちらで用意した名簿との突き合わせ、名札シールの配布など任せっぱなしでした。

その間私とTOYOSHIMAさんなどで設営して、プロジェクターの調整などをしている間、菊池さん@kikumacoが到着するのにあわせ、きよさん、yuriさん@syoyuriにお迎えをお願いしました。

さて、菊池さんが会場入りされ、PCの調整も済み、いよいよカフェ開始です。菊池さんには1時間半程度の話題提供をお願いしましたが・・・。具体的な内容はこのリンクからトゥギャッターをご覧ください(爆)。

すべての話題をここで紹介すると長くなるので、要点だけ。

人間の感覚はあてにならず、体験談は効果などの証明にはならない。相関があることは因果関係があることではなく、グラフなどで相関を示されても証拠にはならない。
科学は道徳や生き方、他人との違いを決めてくれるものではない。また、違いがあったとしても自分の努力でどうにもできないことで人を区別してはならない。それは差別につながるものだ。


こういったことをお話しいただきましたが、興が乗りすぎ、なんとほぼ2時間しゃべりっぱなし・・・。しゃべりすぎと思ったら止めてください、と事前にお願いされていたにもかかわらず、こちらも夢中になっていて止められませんでした(テンパっていたとも言う)。とりあえず無理矢理休憩を入れ、菊池さんの著書やその他、私が「科学的な考え方を身につける」ために役立つと思われる書籍を何冊か紹介させて頂きました。
(菊池さんのお話は、まだ少し続きました)

EMについてのお話が始まり、yuriさんからはEMは業としてやっていることから行政との関わりには問題が多いことなどを、私からは農業資材としてのEMについて補足させていただきました。また香川大学農学部の教授からも大学でのEMを使った実験についてお話しいただきました。EMについては、私の専門分野に大きく関わる話でもあり、特に取り上げたい話題でした。今後ともその問題点については考え続けていきたいと思います。

さて、カフェも無事終了しました。菊池さんには香川の特産品である漆器のお猪口をお渡しさせて頂きました。また、「科学と神秘のあいだ」を数冊お持ち頂いていたので、その場で購入された方に即席のサイン会が始まりました。ただ、会場の使用時間が過ぎていたので、会議室から出てエレベーターロビーで、ということになりましたが・・・。

今回のカフェでもそうでしたが、菊池さんは一貫して科学的ものの考え方を身につけることの重要性を話してくれています(私個人の解釈です。違う感想を持たれた方もいらっしゃると思います)。科学的なものの考え方を身につけ、リテラシーを鍛えたい。みんながそういった考え方を身につけることで、社会のリソースを無駄にしないようにしたいですね。

当日来てくださった皆さん、ありがとうございました。特に、遠く神戸から来て、美味しいチョコレート(銘柄忘れちゃった・・・)をお土産に持ってきてくれたなおきちさん@naokororin2あれ、本当に美味しかったよ?。

少しでも、本当に少しですが、世の中を動かしていくにはリアルで動かないとどうしようもないのではないかと最近思い始めています。もちろんブログに書くことも大事です。それをどうやって広げていくかの一端としてまたこのような活動を続けていきたいと考えています。また皆さんのご協力をお願いします。